BRAND HISTORY
「モード界の革命家」の異名を持つBALENCIAGA
(バレンシアガ)。1915年にクリストバル・バレンシアガが、スペインにオートクチュールハウスを始めたことから始まります。
クリストバル・バレンシアガは、針子であった母親から婦人服の仕立てを学び、12歳の時にはすでに洋裁師の見習いとして働き始めています。その時に顧客となった、カーサトーレス伯爵夫人の援助を受け、独立するに至りました。
クリストルバレンシアガは初め、スーツをリメイクした服から才能が認められ、そのデザインはパリで高い評価を受けるようになりました。
1933年にはマドリード、1935年にはバルセロナに次々と新店舗をオープンし、王室も顧客となるほど、スペインのファッション界をリードする存在になっていきます。1950年代にはディオール(Dior)とも肩を並べるほどの名門に成長し、20世紀前半モード界の「クチュールの建築家」とも評されるなど、豊富なデザインやカラーセンスを誇っています。
レザー素材を使用した製品がバレンシアガの特長の1つともいえ、主にバッグや財布などが人気の高い商品です。男女問わず使用できるデザインや、上品さ・高級感を感じる素材、ビジネスシーンにも使用でき、日本でもハイブランドの一員として定着したブランドとなっています。
日本でバレンシアガの名が広まった理由の1つが「エディターズバッグ」の存在です。エディターズバッグとは、雑誌などの編集者が所持するバッグのことで、A4サイズの書類などを持つことの多い編集者が好む大き目のサイズのバッグを指します。
海外セレブの利用や映画などでバレンシアガのエディターズバッグを取り上げたことや、2006年に日本にバレンシアガの公式店舗が登場したことで一気にブームとなりました。
このエディターズバッグを誕生させたデザイナーが1997年に就任した二コラ・ジェスキエール。これまでの大人な雰囲気をアバンギャルド感のある個性的なブランドに一新し、新たな時代を築きます。
エディターズバッグの代表格が中央にジッパーが施され、スタッズやタッセルがアクセントとなっている「シティ」。レザー素材で、ハード感が魅力、大きく開くジッパータイプのバッグで物の出し入れが簡単なモデルです。毎年新たなシティが発売されています。
シティの一回り小さなタイプのバッグは「ファースト」と呼ばれる、可愛らしさを感じるモデルです。デザインはシティと同様です。カラー展開も豊富で、定番のブラックやグレーを始め、ビビットなカラーもあり、好みのものが見つかりやすい点から幅広い年齢層から人気を集めています。