BRAND HISTORY
「ペイズリーと言えばETRO」と言わしめたイタリアを代表するブランドETRO(エトロ)は、1968年にジンモ・エトロが創業したブランドです。
生地の製作から始まったエトロは、自社のファブリックを使用したカーテンやソファーの製作を手掛けるようになり、トータルコーディネートを提案しました。
取り扱うアイテム数は徐々に広がり、フレグランスやベッドカバーなどのホームコレクションを発表しました。
のちにレディースとメンズのファッションを手掛けるようになり、ファッション界に進出しました。
エトロはインドのカシミール地方で生産されていたショールにインスパイアされた柄が特徴です。
インドの織物では、植物を幾何学的に描いたペイズリー柄が使用されています。日本では着物の帯に使われることもあるそのオリエンタルテイストのカシミール紋様に、エトロの独創的な西洋的なアレンジを加えてモダンな印象を発表。このデザインと色調はイタリアファッション界に存在感を表しました。
その後はご存知の通り、ペイズリー柄はエトロのアイコン的柄となります。柄を前面に押し出していない商品であっても、どこかにペイズリーが隠されている遊び心溢れる商品もあります。
エトロのテキスタイルには数多くの色が使用されていますが、これらの色は色同士の相性や配色、分量、バランスが計算されているため、散漫な印象にはせずエトロらしさを表現しています。
エトロの代表バッグである「アルニカ」は、ペイズリー柄の複雑な模様が描かれた素材をバッグに使用しています。
アルニカは、赤と黄色、アイボリーとターコイズ、オリーブグリーンの糸を使用してジャガード織りで生地を作成し、その生地にPVC樹脂コーティングをして強度と耐久性を向上させています。
アルニカには、トートバッグやボストンバッグのような大きいサイズから、ショルダーバッグなどの小さいサイズ、メイクポーチや財布といった小物が揃う人気商品です。
衣装の寿命は繊維や材料、工程、それを作り出す手から始まると考え、2001年から環境負荷を抑える生地を使用することで環境保護活動にも力を入れています。