BRAND HISTORY
「100年の歴史を100足が物語る」エキシビションでも話題のスイスの老舗ブランド、Bally(バリー)。
カール・フランツ・バリーが1851年に創業しました。
創業当初は親族経営のリボン製造会社でしたが、後に最高級のレザーを使った、機能的でモダンなデザイン性の高い靴の開発を始めました。
その後アメリカなどの最先端技術を取り入れ、製造工程を効率化することでコストを削減し、良い品質づくりに当てることで大成功しました。
「人々は常に心地よさを求めるものである」というカールの考えから作り出された靴は高級品として扱われ、高い支持を得ました。
牛革、コードバン、スエードなど様々なレザーを使用していますが、その中でもカーフレザーを靴に使用したのはバリーが初めてです。バッグにも上質なレザーが用いられており、シンプルでモダンなデザインが特徴的です。
「スクリープ」という男性用の靴が売れたことで、ブランドとして確立されました。1948年スイス・サンモリッツオリンピックの際には、スイスのチームの公式シューズとして採用され、スラロームでは男女ともにバリーのスキーブーツ「Rominger」で競技に挑んでいます。
他にも1953年に世界最高峰であるエベレストの登頂に成功したサー・エドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイはバリーの「Reindeer Himalaya」を履いていました。さらに1960年代にはNASAからの依頼で宇宙靴をデザインしました。
1976年以降からは靴だけではなく服飾や鞄の製作も展開し始め、ブランド発祥の国であるスイスに誇りを持ち、そこから着想を得たデザインの商品を数々排出しました。バリーの象徴ともいえる赤と白のストライプも、1930年代にアルプスの山々を駆け抜ける機関車が掲げていたスイス国旗からインスピレーションを受けたものです。
2019年には世界の山の環境を保護することを目的とした、PEAK OUTLOOKプロジェクトを始動し、第一弾としてエベレストとその周辺地域の環境保護を掲げました。またこのプロジェクトの始動に伴い、特別製作されたTシャツの売り上げの100%が将来のクリーンアップ登山のために使用されます。