BRAND HISTORY
「ヴェネトの工房」という意味からも職人を意識して創立した事がわかるBOTTGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ)。1966年、モルテド夫妻が北イタリアで創設しました。
ブランドの伝統、創造性を重視しながらも新たな時代の流れを読み取った最新技術の製品を生み出し続けています。他とは一線を画する、ディテールに対するきめ細やかな配慮からは熟練の職人たちの息づかいが聞こえるようです。
「イントレチャート」はボッテガ・ヴェネタの大きな特徴であり、革製品に多く見られる技法の一つです。
耳慣れないこの単語はイタリア語で「手編み込み」を指しており、ラムスキンなどの柔らかな革をテープ状に裁断して、手作業で職人が編み込んで仕上げていくというイタリアの伝統工芸です。籐のかごなどと同じ作りではあるが、柔らかな革が素材となっているためテンションの掛け方などに微妙なさじ加減が要求され、工程には必然的に手間と時間が掛かります。それゆえ繊細で高級感溢れる表現はもちろんのこと、手に触れた時の独特の柔らかな質感が得られるのです。
優れた革製品として長年愛されているボッテガ・ヴェネタは、近年世界的ブランドとして脚光を浴びていますが、ブランド創設からこれまで、同ブランドのロゴは存在していません。
これは、ボッテガ・ヴェネタの有名なモットー「自分のイニシャルだけで十分(When your own initials are enough)」に基づいて、個性と自信を尊重するブランド哲学が表現されているからです。
デザイナーと職人が協力しインスピレーションを高めていくアプローチ方法を導入しており、職人たちが熟練した伝統技能と革新性を合わせ、その技術を最大限に発揮するアトリエを大切に守っています。
2006年の夏には、伝統的な技を継承する職人の重要性を鑑み次世代の革職人を養成・支援するための学校を開校しました。これは長年培われてきた伝統の職人技を次世代に受け継いでいくことを意識的に行っており、他ブランドとは一線を画すディテールに対するきめの細やかな配慮、卓越したクラフツマンシップによってクオリティの高い製品が生み出されているのです。