BRAND HISTORY
世界で全9カ国にしか出店していない、その希少さが魅力のGOYARD(ゴヤール)。
メゾン・ゴヤールの歴史は、ピエール・フランソワ・マルタンによる1792年創業の「メゾン・マルタン」から始まります。エルメスやカルティエ、ティファニーなど十分に歴史のあるブランドも数多く存在しますが、それでも1800年代の前半から半ばなので現存する最古のブランドといってもいいくらいです。
「メゾン・マルタン」は、旅行用の木製の箱や梱包用品専門メーカーとしてフランスで生まれました。
箱を作り、“入れ物”としてのトランク作り、梱包という、トランクメーカーの黄金時代が訪れる前のこの時代、単に入れ物作成というだけでなく、衣装ケースや衣類梱包をいかに美しく包装し持ち運べるかがメゾン・マルタンの特徴でした。
当時のメゾンの看板には、「ボックスやケースを種類豊富に取り揃えております。併せて、丁寧な梱包をご提供。壊れやすい家具や貴重品、帽子、ガウン、花などもオイルドキャンバス、キャンバス、わらを使って安全に梱包いたします。その他、馬車用やコート掛け用のトランクに、オイルクロスや防水加工を施したキャンバス布にいたるまで、すべて適正価格で販売いたします。」と、商品だけでなく梱包技術にも力を入れていたことが分かります。
1853年、フランソワ・ゴヤールがトランクメーカーのモレル社の後継者となり、その後、名前をメゾン・ゴヤールに変更したことがブランドの始まりです。
1860年、フランソワに息子エドモンドが生まれ、エドモンが父親の後を継ぎ、彼は多くの革新をゴヤールにもたらします。
1892年、3つの杉綾を併記しYのイニシャルを形作っているモチーフを開始。
これは樹木を意味するシンボルとして描かれ、ゴヤール家と人類の歴史を表現しており、現在でもゴヤールのトレードマークとなっています。軽量で上質な「ゴヤール・キャンバス」や手縫いで編み込まれたレザーバッグが高く評価されています。
ゴヤールはその長い歴史の中で数々の栄誉を手にし、多くのロイヤルカスタマーをかかえています。