BRAND HISTORY
JIL SANDER(ジル・サンダー)は、ドイツのファッション・デザイナーであるジル・サンダー氏が立ち上げたファッション・ブランドです。
プラダ・グループなどを経て2021年には日本のオンワード樫山より「メゾンマルジェラ(Maison Margiela)」「マルニ(MARNI)」などを擁するイタリアのOTBグループの傘下に。
ジル・サンダーはハンブルクやベルリンを中心に、パリやミラノ、ロンドンや東京など、世界中に多数ブティックを展開しており、1980年代末からミラノコレクションをリードしています。
もともとジル・サンダー氏はテキスタイルのエンジニアで、ニューヨークにある出版社で活躍したファッション・ジャーナリストでした。
ジル・サンダーのシンプルなデザインや上質な素材で仕上げられた服飾は働く女性たちに支持されており、世界中で高く評価されています。
JIL SANDER(ジル・サンダー)の代表的なスタイルは、良質な素材やカッティング、高い縫製技術や細やかなディティールで
仕上げられたシンプルなシャツやスーツ・コートなどがあり、ラグジュアリー感や機能性を両立したものが多くなっています。
何かを加えるのではなく引き算によって完成されたデザインや、素材の良さやデザインの美しさなどによって、女性の外面はもちろん内面の
豊かさなども引き出すことができるシルエットとなっています。
1980年代末から働く女性を中心に顧客層を拡大していき、1997年からは紳士服も展開するようになります。
ミニマリズムの代表と言われており、同じミニマリズムとして有名な旧プラダ・グループのヘルムート・ラングと比べると、
ややビジネス向きのデザインが特徴的で、服飾以外では香水を展開しています。
JIL SANDER(ジル・サンダー)のファッションにはさまざまなアイテムがあり、特徴とするのは身体にフィットする的確なカッティングや良質の素材です。
色は基本的に黒や白、茶色や紺などをベースにしており、すっきりとしたパンツスーツやクールなトレンチコート、上品な白いブラウスなどが代表的なアイテムとなっています。
余計なものを加えず、デザインや素材で魅せるシルエットからクイーン・オブ・レスと呼ばれています。
1980年代におけるジル・サンダーのブランドの登場によって、フェミニンなワンピースやスカート、たくさんの生地を使った女性らしいファッションから、
機能的でメンズ・ファッションからインスパイアされた上品な大人の女性のファッションに変わりました。今も働く女性たちの心を掴んで放さないブランドです。