BRAND HISTORY
フェミニンさを引き立てる柔らかで繊細なデザインが世の女性たちの憧れの的となっているティファニー(Tiffany & Co.)。1837年9月18日、チャールズ・ルイス・ティファニーが父親に借りた1000ドルの資金で同級生のジョン・ヤングとともに文房具と装飾品の店、「Tiffany&Young」をニューヨークにオープンしたことに起源をもちます。1851年、社名を現在の「Tiffany&Co.」に改称しました。
1853年、ティファニーブルーと呼ばれるカンパニーカラーが誕生しました。ティファニーブルーは、それだけで宝石のように美しく淡い色合いが魅力的で、誕生以来、ギフトボックスやショッピングバッグなど、ティファニーのアイデンティティーとして広く使われています。 このカラーは「こまどりの卵」の色からきています。ヴィクトリア朝のイギリスでは、重要な台帳の表紙にこまどりの卵の青が使われており、大切なものを表す色とされていました。「ティファニーの品々はどれも気高くあらねばならない」という信念のもと、古くから真実や高潔さのシンボルとされていた「青」が使われました。
19世紀半ばに、富裕層をターゲットとし、文房具から宝石を扱うジュエリーショップへと移行していきます。NYマンハッタンの57丁目と5番街の角に本店を構えたのは、1940年です。ファサードには、時計を担ぐ巨神アトラスのブロンズ像が掲げられています。ティファニーは、ジーン・シュランバーゼーやエルザ・ペレッティ、パブロ・ピカソの娘パロマ・ピカソなどの伝説的なデザイナーたちが作品を生み出していることでも有名です。
1958年、トルーマン・カポーティの『ティファニーで朝食を』が出版、1961年に映画『ティファニーで朝食を』が公開されます。冒頭でオードリー・ヘップバーンがティファニーのショーウィンドウを前に朝食を食べるシーンが反響を呼び、ティファニーは世界中の女性の憧れの的となりました。シルバーから最高峰のダイヤモンドまでさまざまな素材を使用し、ジュエリーはもちろんのこと、ウォッチや食器、ステーショナリー、バッグまで幅広い商品を展開。全世界20カ国以上に進出しています。